疲労民雑記

個人的な出来事など。人の役に立つような記事は無いと思います。

父のこと

石尾根のどこか

父はいま癌を患っている。抗がん剤を打つ生活をかれこれ2年近くは続けているのだろうか。写真は2019年のGW、奥多摩の石尾根で六ッ石山に向かうところ。この時以降、父との山行は無い。

ちょいちょい体調が悪くなるようで、ここ数日も胃の痛みが酷くて病院に行き、そのまま入院となったのが昨日。だけど今日退院してきたと。しかも自ら退院させろと言って電車に乗って帰ってきたそうだ。

 

「そうだ」というのは、俺は両親と暮らしていなくて弟夫婦が実家にいるので、いろいろ義妹にお願いしている形だ。なので父の様子は義妹からのLINEによるもので、今日の退院の一部始終も先ほどLINEで見た。

 

父は昔から自分の好きなように事を運ぶ人なので、周りが結構迷惑被るというか、やきもきさせられることが多い。今回もせっかく義妹に車で病院に連れて行ってもらって入院の手続きなんかもしれもらったのに、今日になってこれだ。そりゃ頭も来るだろう。

母もかなり弱ってきているから、そっちも心配になるし。

 

ただ、父の立場で考えると、病院のベッドにいるのは嫌なんだろう。自分の家の方が良いに決まっている。病院にいると気が滅入るだろうし、病気が病気だけに、いつ突然寿命が尽きてもおかしくないという不安が常に付きまとっているはずだ。

坂本龍一も亡くなる数日前は身体が痛すぎて、家族に死なせてくれと言ったなんて記事を読んだ。家でテレビばかり見ている(らしい)父の耳にもそういうニュースは入ってくるだろうから、明日は我が身と思っているかもしれない。

だから一人で帰ってきた件もしょうがねえなとは思うんだよね。俺だったら気の置ける人のそばにいたいと思うだろうし。

 

しかし、その行動がいろんな人に心配をかけることは伝えておかないとと思う。せめて今日はおとなしくしていて欲しかったと。日曜に実家に立ち寄る予定があるから、それだけは言っておこうと思う。

 

分かるんだよ、家の方が良いのは。