久々に名前を聞いたと思ったら死去のニュースだった。
ナイスネイチャ、競馬ファンには説明すら不要の「名馬」だ。名馬と言ってもG1を何勝もしたわけではないし、逆にG1は1勝もしていない。しかし彼は名馬だ。
ナイスネイチャといえばやはり「有馬記念3年連続3着」だろう。これは狙ってできるものではない。勝てそうで勝てない、ブロンズコレクターとあだ名され、ファンも次こそはと願うもののなかなか勝てない。でも善戦するからファンが多い。
ここに載せている写真は、1994年の有馬記念でのパドック。ナリタブライアンやヒシアマゾンといった強豪相手のレースだった。この時は5着だった。前年までの3着続きにあやかって複勝馬券も買っていたんだけどな。
ちなみに俺はこの時と、前年の有馬記念でも姿を見ている。ただその時はビワハヤヒデだけしか見てなかった。
彼は1991年12月の鳴尾記念(G2)の勝利を最後に善戦はするものの、なかなか勝ちに恵まれなかったが、1994年7月の高松宮記念(G2)で2年7か月ぶりの勝利をあげた。この時はテレビで見ていたが、まるでG1並みの歓声だった。みんな待ち望んでいたんだなと改めて思ったものだった。
35歳まで生きたなんて、大往生だったな。
41戦7勝、勝ち数としては決して多くないけど、多くの人の記憶に残る馬であることは間違いない。どうか安らかに眠ってほしい。